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帳票・経営管理

日次締め処理を利用する

日次締め処理

日次締め処理を活用して、業務の透明性を確保し、効率的な運営を実現しましょう

🦅日次締め処理では、1日の業務を締めくくり、財務管理や業績分析をスムーズに行うことができます。この機能を活用することで、客室在庫の確認、売上の集計、支払い概要のチェックなどを一括で管理できます。日次締めを適切に行うことで、翌日の業務準備がスムーズになり、経営の可視化が向上します。
この記事では、日次締め処理の方法や活用方法についてご紹介します。

日次締め処理とは？

日次締め処理は、ホテルや宿泊施設の運営において、1日の業務を確定し、翌日に持ち越す情報を整理するための重要な機能です。主に以下の業務を行います。

客室在庫の確認：販売可能な客室数や使用中の客室を把握
売上の集計：宿泊料金、追加料金、キャンセル料などの確認
支払い状況のチェック：未払いの請求や入金のステータス管理
業績指標の確認：稼働率、ADR、RevPARなどの指標を把握

この機能を活用することで、業務の透明性を確保し、売上や支払いの管理を一元化することで、経営の安定性を高めることができます。

💡注意:

一度締め処理を実行すると、データの修正や変更はできません。必ず内容を確認してから処理を実行してください。

日次締め処理へのアクセス方法

メインメニューから「レポート」をクリックします。
サブメニューから「日次締め処理」を選択します。

日次締め処理の手順

💡注意:

締め処理は1日1回のみ実行可能です。一度締め処理を行うと、「日次締め処理を実行」ボタンは翌日まで表示されません。
一度締め処理を実行すると、処理済みのデータは変更できません。

右上の「日次締め処理を実行」ボタンをクリックします。
処理対象の日付をカレンダーから選択、または直接入力します。日付欄の右にあるカレンダーアイコンをクリックすると、選択用のカレンダーが表示されます。処理対象日を選択したら、画面右下の「次へ」ボタンをクリックして進みます。
💡過去にすでに日次締め処理を行った日付は選択できません（グレー表示され、選択できません）。
予約一覧が表示されます。予約ステータス（「予約済」「入金確約済」「滞在中」など）を確認し、変更が必要な場合はドロップダウンメニューから適切なステータスを選択してください。ステータスを変更すると、自動的に保存されます。

💡注意事項がある予約には警告が表示されます（例：「チェックイン保留中」など）。また、ゲスト名をクリックすると該当のゲスト予約カードに移動し、フォリオの確認や編集が可能です。
「次へ」ボタンをクリックして、日次データ集計へ進みます。
各予約の請求や支払いのデータが一覧で表示されます。

💡差異が検出された場合は、画面上部に「○件の差異が検出されました」と表示され、詳細内容もあわせて表示されます。差異がある場合は、該当の予約カードを開いてフォリオなどから内容を確認・修正してください。
「次へ」ボタンをクリックし、確認画面へ進みます。
集計結果の確認が終わったら、画面右下の「次へ」ボタンをクリックして売上日報の確認に進みます。
当日の売上情報（税抜き金額・消費税など）が集計されて表示されます。画面下部には繰越金の情報も表示されます。
- 宿泊料・宿泊税の集計金額
- 現金支払いの確認
- 本日の繰越金、前日の繰越金
内容に問題がなければ、「送信」ボタンをクリックして完了します。

💡確定後は変更できないため、必ず内容を確認してから送信してください。

日次締め処理後に確認できる情報

日次締め処理を実行すると、その日の業務データが確定され、確定済みのデータが表示されます。

日付選択機能

カレンダーアイコンをクリックすると、日付選択画面が開きます。
表示したい期間の開始日と終了日を選択します。
「本日」ボタンをクリックすると、当日の日次締め処理データが表示されます。
「検索（🔍）」ボタンをクリックすると、指定した期間のデータが反映されます。

「ビュー管理」機能

「ビュー管理」では、日次締め処理後のデータをカテゴリーごとに絞り込んで表示できます。

「すべて選択」: すべての情報を表示（デフォルト設定）
「客室在庫の詳細」: 販売可能な客室数、稼働率などの情報を確認
「客室売上」: ADRやRevPARなどの収益指標を表示
「その他の売上」: 附帯サービスや追加料金などの情報を確認
「支払い概要」: 現金やクレジットカード、未払い残高の情報を表示
「稼働率指標」: チェックイン・チェックアウトの情報を表示
「キャンセルおよびノーショー」: 予約キャンセルやノーショーによる損失を確認
「財務概要」: 返金状況や売上合計などを確認

各項目をクリックすると、そのカテゴリーに関連するデータのみを表示できます。

各項目の説明

基本情報

日付と時刻：日次締め処理が実行された日時
転記日：取引が記録された日付
担当者：締め処理を担当したユーザー

客室在庫の詳細

客室在庫合計：施設内にある全客室の数
販売可能客室合計：販売・予約可能な客室数
使用中の客室：ゲストが利用している客室数
空室：未予約で利用可能な客室数
メンテナンス中の客室：修理や清掃などで一時的に使用不可の客室数
稼働率：客室の稼働率（使用中の客室 ÷ 販売可能客室 × 100%）

客室売上

客室売上合計（税別）：その日の総客室売上額（消費税を含まない金額）
客室売上合計（税込）：その日の総客室売上額（消費税を含んだ金額）
ADR：販売された客室1室あたりの平均売上を示す指標。税金・サービス料・附帯サービスの料金を除いた純粋な客室料金に基づき、総客室売上 ÷ 販売客室数で算出
RevPAR（販売可能客室当たりの収益）：客室売上の全体的なパフォーマンスを測定する指標。ADR × 稼働率で算出

その他の売上

附帯サービス（税抜）：レストラン、スパ、ランドリーなど、客室料金以外の施設やサービスからの売上
附帯サービス（税込）：附帯サービスの売上に消費税を含めた金額
アーリーチェックイン（税抜）：通常のチェックイン時間より早く入室した際に発生する追加料金
アーリーチェックイン（税込）：アーリーチェックインの売上に消費税を含めた金額
レイトチェックアウト（税抜）：通常のチェックアウト時間を過ぎて滞在した場合に発生する追加料金
レイトチェックアウト（税込）：レイトチェックアウトの売上に消費税を含めた金額
その他の項目およびペナルティ料（税抜）：破損補償など、特定の事由により発生した売上
その他の項目およびペナルティ料（税込）：その他の項目およびペナルティ料の売上に消費税を含めた金額
その他の売上合計（税抜）：上記のすべての項目を合計した売上金額
その他の売上合計（税込）：その他の売上合計に消費税を含めた金額

支払い概要

現金回収金額：現金で支払われた金額の合計
クレジットカード：クレジットカードで支払われた金額の合計
事前決済：オンライン決済や銀行振込など、チェックイン前に処理された支払い金額
💡以下の項目は、「カスタム支払方法」として設定された支払い手段が表示されます。
合計受領額：現金、クレジットカード、事前決済などをすべて含めた総受領額
未収の繰越金：日次締め処理前に回収すべき未払いまたは保留中の残高の合計。受領済みの支払い総額から計上された売上を差し引いた金額
本日の繰越金：当日の締め処理時点で翌日に繰り越された未収金額の合計
前日の繰越金：前日から繰り越されてきた未収金額の合計

稼働率指標

出発：当日チェックアウトした客室数
到着：当日チェックインした客室数
ステイオーバーおよび滞在中：前日から引き続き宿泊している客室数（連泊含む）

キャンセルおよびノーショー

キャンセル：当日または事前にキャンセルされた予約の件数
ノーショー：事前予約があったが宿泊者が来なかった件数
関連する収益損失：キャンセルやノーショーによる売上損失額

財務概要

返金：ゲストに対して返金された金額
1日あたりの売上合計：当日の総売上額
月初からの売上：月の初日から現在までの累積売上額

日次締めレポートで確認できる情報

日次締め処理を実行すると、以下の3種類のレポートを出力できます。

日次業務レポート: ホテルの1日の業務実績をまとめたレポートで、売上データや主要な業績指標を一括で確認できます。財務管理や経営判断のために利用され、日次締め処理後の業務状況を把握するのに役立ちます。
予約状況レポート: 当日の予約情報を確認するためのレポートで、予約の変更履歴や現在の状況を把握できます。宿泊代表者ごとの予約データを一覧表示し、調整が必要な予約を迅速に確認できます。
精算明細レポート: 各予約に関連する支払いの詳細を記録し、未払い・超過入金などの情報を確認するためのレポートです。チェックアウト時の支払い確認や、事前決済の状況を把握するのに役立ちます。

レポートの印刷手順

印刷したい日次締め処理の行にある 「︙（3つドットアイコン）」をクリックします。
表示されたメニューから「日次業務レポートを印刷」「予約状況レポートを印刷」「精算明細レポートを印刷」のいずれかを選択します。
選択したレポートのプレビューが表示されます。
レポートのプレビューを確認し、画面右上のプリンタアイコンをクリックすると印刷できます。
ダウンロードアイコンをクリックすると、PDFとして保存できます。 「︙（3つドットアイコン）」をクリックすると、2ページ表示やアノテーションなどのオプションを選択できます。